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「GMOメディア株式会社」卒業生採用企業インタビュー

採用企業

前談: GMOメディアの概要(概要・事業内容)

 

– GMOメディアの概要

 

GMOメディア株式会社(以下「GMOメディア」と表記します)はGMOインターネットグループ株式会社(以下「GMOインターネットグループ」と表記します)のグループ企業です。GMOインターネットグループの主力事業はインターネットのサービスインフラ、ドメイン、セキュリティ証明書やインターネット決済、レンタルサーバー、クラウドサーバーや、インターネットでサービスを作る上で必要な部品を、親会社あるいはそれぞれのグループ企業で販売しています。

 

GMOインターネットグループのグループ企業のビジネスモデルはBtoBがメインですが、BtoCの事業展開もあり、GMOメディアはBtoCです。生活者向けの様々な課題解決をするコンテンツをインターネットサービスを通じて提供しています。新しいものを作り続けて、みなさまへ提案し続ける会社です。 

 

GMOメディアにはすでにさまざまなサービス、アプリがありますが、新しいものも作り続けています。今あるものをただ運用するだけではなく、世の中の新しい課題を見つけること、あるいは新しい価値やサービスを作り続ける会社として、生み出せる人、育てることのできる人が集まっています。

 

 

– GMOメディアの特徴

 

弊社全体を広く横断する部署としてサービス開発部があり、サービス開発部にエンジニアやデザイナーが在籍し、各製品やサービスの事業部にサービス開発部から人員を配属します。

 

ポテパンキャンプで採用したエンジニアは、その広く横断する部署であるサービス開発部に所属し、「コエテコ byGMO」というサービスの事業部に所属しています。

 

①: エンジニア部門について

 

 

– エンジニア部門の構成と人数

 

GMOメディアは正社員パートナーからアルバイトパートナーも含め、170名ほどが在籍しています。

 

GMOインターネットグループは、作る人がエンジンであるという考え方をしています。グループ企業も含めて、エンジニア、デザイナー、ディレクターが全体の過半数以上になるよう維持しています。

GMOメディアはエンジニアが50名、デザイナーが20名ほど、そして、サービス開発部全体の人数は85名を超えています。

 

 

– チームの特徴

 

エンジニアは会社を横断するチームとしてサービス開発部に所属してノウハウを共有しながら、個人の成長も追求しながら、各製品やサービスに配属されることで自分が関わる製品やサービスを成長させる意識を持ち、その成長を喜べる状態を維持しています。

 

横軸にある横断的な組織と、縦軸にあるサービス、事業、プロダクトの組織がクロスしているような状態です。エンジニアとしての成長をスポットで発揮するのではなく、専任の製品・サービスを持ち、そこで自分の成長を発揮できます。

 

 

– エンジニアが成長する仕組み

 

エンジニアが成長するために、エンジニアのための評価制度やキャリアパスを整理しています。

 

最初に入社した段階はスタッフレベルです。そこからシニアエンジニアやリーダーを目指していただきます。 スタッフレベルが上がると給料も上がる仕組みです。ステップアップしながら自分のできることを広げてもらいつつ、インセンティブを増やし、 エンジニアとしての価値を高めることができるようにしています。

 

スタッフのレベルは役割グレード表で段階別に分けており、それぞれに期待する役割と担ってもらいたい要件レベルを明らかにしています。インフラエンジニアと開発エンジニアに期待するスキルは若干違うため、それらも言語化しています。

グレード別の給与金額も明らかにしています。役職とレベルは分かりますが、厳密に誰がどのグレードにいるかは本人と上長のみが把握することなので、周りにはわかりません。

 

エンジニアとして習得している技術を確認するためのスキルレベルも設定しています。使用言語をレベル分けして、初級のレベル1から、レベル6まで定義しています。例えば弊社のサービスである「コエテコ byGMO」で使用している言語であるRuby on Railsも同様にレベル1から6までの段階になっています。一通りおおむね扱えるレベルは3に設定しており、他の言語でもレベル分けをしています。

 

そのほかに、データベース開発やデータベース保守、Google Cloud PlatformやAWS クラウドなどを扱えるレベルもレベル1からレベル6まで定義しています。

 

その上で、いくつかのカテゴリーにおいてのレベルが3のものが5つあったらシニアエンジニアとしてのスキルを満たしている、という定義です。

 

スキルだけではなく、立場に応じて求められる行動や振る舞いも定義しています。

そこを満たしたらステップアップを立候補でき、評価工程などを経て次のステップに上がることができます。ステップアップすると、 チームを束ねて目標を達成するマネージャーレイヤーや、技術を深めていくテクノロジーリードのポジションもあります。

 

面白いポジションとして、サービスリードも設けています。社内ではウェブマスターとも呼びますが、この「サービスリード / ウェブマスター」ポジションは、エンジニアでありながら、自分でサービスを0から1を生み出したり、すでにあるものを10や100に伸ばしていけると定義されている役割です。開発をしながら事業の責任者も担えるとされるポジションです。

弊社には2023年9月時点で主要サービスが7つほどあるため、この役割を担える人材がサービスの数だけ必要ですし、この役割を担える人が増えることを期待しています。

 

このようなキャリアパスを設定した上で、四半期単位での目標評価制度のタイミングで立候補を募り、評価を経てステップアップできる仕組みです。

 

これらはGMOインターネットグループ全社統一ではなく、GMOメディアのエンジニアにおける評価制度やキャリアパスとして整備したもので、作ってから3年ほど経ちました。細かく作り込んでいる方だと思いますが、これにより、目指しやすく、評価もしやすいとも言われます。

エンジニアのみなさんに、上位職を目指すために必要なスキルを理解してもらうため、また、各製品やサービスに配属されて業務を遂行した結果、評価をする人や、される人たちの目線がぶれないためのものです。

 

 

– 全員がシニアエンジニアになってほしい

 

全員がシニアエンジニアを目指して欲しいです。全員がシニアエンジニアになると、スキル、職位、年収が上がり、本人にも良いことです。

 

シニアエンジニアのアウトプットの質と量は、スタッフレベル・ジュニアレベルとは全く違うものですし、このアウトプットこそが新しいサービスを作り続けないといけない会社が必要とするエンジンです。全員がシニアエンジニアを目指して、実際になっていく組織でありたいです。

 

②: 事業会社がプログラミングスクール卒業生を採用するねらいは?

 

 

– エンジニアを目指す人の「覚悟」

 

GMOメディアは、ポテパンキャンプの卒業生も含め、第二新卒や、開発部門出身ではない人がエンジニアへと職種を変えるために転職を試みていらっしゃる方々(以下「ジョブチェンジ人材」と表記します)も積極的に採用しています。

 

ジョブチェンジ人材のみなさんは、覚悟が違います。これまでの職歴や、大学時代の専攻とは全く違うことへ挑戦するのはとても不安なはずです。背水の陣に近いような、覚悟を持って勉強や転職活動をしてきた方たちの熱量に期待しています。

 

もちろんGMOメディアは機械工学系や情報工学系を専攻してエンジニアになるための勉強をしてきた方々も採用していますし、そのようなエンジニアも会社で実務を経験すると次々と成長できます。

 

しかし、ジョブチェンジ人材のみなさんは、これまでずっとエンジニアとしてコードを書いてきた方々に遜色ない、あるいはそれ以上の熱意や成長意欲を持って入社してくれる方が多く、ほとんど全員がそうです。そのみなさんのアウトプットが、GMOメディアのサービスに新たな価値を提供していただけると確信と期待をしています。

 

違う業界に行く覚悟や、大学の専攻とは違うことを学び直して職種を変えるような転職の大変さは、ジョブチェンジ人材として活動していらっしゃるみなさん自身がよくわかっていらっしゃるはずです。

マイナスに近い状態からの再スタートであり、これからも意欲的に学ぶ必要があること、このような話を何度もされ、覚悟を問われることを、転職面接などで何度も経験していらっしゃいます。

 

私も、面談でお話しします。入社後も不足を埋めるための行動を起こしていただく必要があると正直にお伝えします。しかしそれだけではなく、ジョブチェンジ人材であるあなたの強みには熱量と成長意欲があるはずで、それをしっかり発揮してほしいとお話しします。

 

このような過程を経て入社した人たちは、紆余曲折がありながらも成長への熱量を持ち続けてくれます。非常にハングリーですし、言い方を選ばずにいうとハードワーカーです。残業や長時間勤務を求めているという話ではなく、業務や自分に対して一生懸命に取り組んでいただいているように見えるという話です。

 

結果として成長のための要素が積み重なり、他のメンバーのスキルなどに近づいて、エンジニアとしての本人の価値が高まります。みなさんがそうして積み重ねるアウトプットの質や量を、私たちが整備したエンジニアのための評価制度やキャリアパスで正しく評価しようとしています。

 

ポテパンキャンプの卒業生だけでなく、第二新卒などで中途入社した社員の中には、すぐに前職の給与を上回ったような人も、グレードを上げてシニアエンジニアやリーダーになった人もいます。

今後もポテパンキャンプやジョブチェンジ人材として入社いただく方には、このような社員をロールモデルとしていただき、キャリアパスへの期待や実現可能性を感じてもらいたいです。

 

③: 実際どうなの?スクール卒業生エンジニアの活躍等

 

 

– 営業出身人材の、コミュニケーション能力の高さ

 

営業出身の方はコミュニケーション能力が高いです。 講師の経験がある方に定評があります。

ジョブチェンジ人材のみなさんは、前職で培ったものや特徴をGMOメディアでも活かしてくれていますし、今後入社いただく方にもそれを期待しています。

私たちとしても、前職や職歴に応じてみなさんに得意とするスキルがあることがわかってきたので、GMOメディアで新しい風を起こしてもらうために活かせる部分について考えるようになっています。

GMOインターネットグループのグループ会社の中には、自衛隊で航空部隊に所属していた方もいらっしゃいますよ。防衛省航空自衛隊は日本の空域を保守する組織です。相当なスキルが求められる仕事です。スクールを卒業して入社されましたが、非常に真面目でミッション遂行認識がとても高いです。

ジョブチェンジ人材のみなさんは、前職やこれまでの職歴で培ったものを発揮する、活かす意識で入社いただきたいです。

 

まとめ: エンジニアを目指して勉強をしている人たちへコメント、勉強のコツなどアドバイスがあれば

 

– 「何かを作り出し、世に出す経験をしてほしい」

 

入社する会社が持っている事業、製品、サービスに応じて求められるものは違うため、私からは、入社前にこれをすると必ず役に立つとか、入社前に必ず求めるタスクとか、そのような話はありません。

 

新卒の社員によく言うことは、「私たちは会社として、作り続けて、世に出し続ける存在だから、個人としても何かを作り、世に出す経験をしてほしい」と伝えています。例えば、アプリを作ってアプリマーケットに載せる経験や、自分で何かを作ってみて、他の人に見せてみて、フィードバックを得る経験です。

 

ジョブチェンジ人材のみなさんは、これまでにスクールの中で課題が与えられて、自分で考えてサービス作ってプレゼンテーションをする経験をしていると思いますが、これは学校が支援しながら同じような定型の中でおこなわれるアウトプットです。そうではなく、自分で「世の中の課題はなんだ」と考えてみて、それを解決するためにこういうサービスがあったらいいんじゃないかと結論づけたものを作ってみて、クラウドサービスのインフラやドメインを借りて作ってみて、世に出してはいかがでしょうか。

 

例えばジョブチェンジ人材のみなさんのポートフォリオに「学校からの課題ではなく、自分で考えてこれを作りました」とあれば、もう自分でものを作ってる人だ、と高評価につながりますし、ぜひプレゼンを聞きたいですね。

 

 

– ポテパンキャンプ卒業生は「真摯に取り組む姿勢がある」

 

GMOメディアで採用したポテパンキャンプの卒業生は、開発に真摯に取り組む姿勢や意識と真面目で誠実な人柄が感じられ、その点を評価しました。

人の特長として、幅広く見ることが好きだったり得意だったりする人と、1つにしっかり集中できる人がいます。

GMOメディアで採用したポテパン卒業生は後者で、ひとつの課題をしっかり遂行して解決する意識を持っていました。エンジニアは一つ一つに取り組んで積み上げることが大事で、そのスキルをお持ちであると判断しました。

真面目さと誠実さについては、面接の際に、裏表なくコミュニケーションが取れる人だと感じましたし、私だけではなく、GMOメディアを支えてくれている既存のメンバーたちともそのようにやり取りしてくれるだろうと、評価しました。

 

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