無料のプログラミングスクールって正直どうなの?有料と比較して解説します。

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株式会社ポテパン代表取締役社長|宮﨑大地

無料のプログラミングスクールについてまとめさせていただきました。 プログラミングスクール業界も大きく変わってきておりますので、確かな選択をできるようにこの情報が参考になれば嬉しいです。

無料のプログラミングスクールとは?転職に特化した無料スクールの仕組み

近年、プログラミングスキルを身につけてITエンジニアへの転職を目指す方を対象とした無料のプログラミングスクールが増加しています。

「なぜ無料で質の高い学習を提供できるのか?」という疑問を持たれる方もいるでしょう。その理由は、スクールのビジネスモデルにあります。

多くの無料プログラミングスクールは、受講生がプログラミングスキルを習得し、提携している企業へ転職を成功させることで、**採用企業から紹介料(フィー)**を受け取る仕組みを採用しています。つまり、受講生から直接受講料を徴収しなくても、転職成功がスクールの収益源となるため、運営が可能となるのです。

無料スクールのメリットと提供内容

無料でありながら、これらのスクールは転職をゴールとする受講生にとって非常に充実したサポートを提供しています。

  • 数ヶ月間の徹底した学習カリキュラム
    未経験者でも着実にスキルを習得できるよう設計された、実践的なカリキュラムを提供します。
  • 現役エンジニアによる講師サポート
    疑問点を解消し、つまずきやすいポイントを乗り越えるためのサポート体制が整っています。
  • 充実した転職支援
    履歴書・職務経歴書の添削、模擬面接などの面接対策はもちろん、卒業後の就職活動をスムーズに進めるための求人紹介もすべて無料で行われます。

これらのサービスを全て無料で受けられる点は、受講生にとって最大のメリットと言えます。

利用にあたっての注意点(年齢制限)

しかし、無料のプログラミングスクールを利用する際には、いくつかの注意点があります。その一つが年齢制限です。

採用企業からの紹介料を収益源とするビジネスモデルの特性上、スクール側は「転職しやすい層」にターゲットを絞ることが多く、結果として多くのスクールで35歳以下、あるいは20代限定といった年齢制限が設けられています。

無料スクールの利用を検討する際は、必ず事前に自身の年齢が受講条件を満たしているかを確認するようにしてください。

主要な無料プログラミングスクールの年齢制限(例)

以下は、主要な無料プログラミングスクールとその年齢制限の一例です。

スクール名 年齢制限
ポテパンキャンプU29 29歳以下限定
プログラマカレッジ 20代限定
東京デジカレ 35歳以下限定
42tokyo 18歳以上

 

上記のように、スクールによって対象年齢が異なるため、最新の情報を確認することが重要です。年齢制限はありますが、条件を満たせば質の高い教育と転職サポートを無料で受けられるため、特に若い世代でエンジニア転職を目指す方には非常に魅力的な選択肢となります。

無料プログラミングスクールのデメリットはないの?

無料のプログラミングスクールは、金銭的なリスクなしにスキルを習得できるという大きなメリットがある一方で、デメリットや注意点も存在します。これらを理解しておくことが、スクール選びと受講後の成功に不可欠です。

1. 転職成功が前提となるビジネスモデル

無料スクールの多くは、受講生が提携企業などに転職を成功させることで、企業側(スクール)が紹介手数料などの形で利益を得るというビジネスモデルを採用しています。このため、受講生には単にプログラミングスキルを教えるだけでなく、最終的に「転職」までしてもらう必要があります。

これは、スクールが質の高い指導や手厚い転職サポートを提供するインセンティブになる反面、以下のような側面を生む可能性があります。

1.転職活動へのプレッシャー: 転職の意思や意欲が低いと、スクール側から手厚いサポートを受けにくくなる、あるいは卒業認定が得られないといったプレッシャーを感じる可能性があります。

2.キャリア選択の制約(提携企業への優遇): 多くのスクールでは、「提携企業への転職」を強く推奨、あるいは受講条件に含めています。

提携企業の中には優良な開発企業が多く含まれますが、受講生個人の行きたい企業や、志望する業界・職種が提携企業にない場合、選択肢が限定される可能性も考慮する必要があります。ただし、多くのスクールでは、あくまで個人の行きたい企業にいくというスタイルを尊重しており、強制的に提携企業に入れられるわけではありません。

ポテパンキャンプU29のような転職実績が豊富なスクールでは、非公開の未経験エンジニア求人が多数あるため正直デメリットにはなりにくいです。

求人サイトなどの未経験求人の方が逆に怪しい求人が多いため、スクリーニングして紹介してくれるスクールは安心です。

2.受講条件や違約金に関する注意点

無料スクールの中には、そのビジネスモデルの特性上、特定の受講条件や、転職しなかった場合のペナルティを設けているところがあります。

  • 年齢制限や居住地の制約:
    ほとんどの無料スクールは、紹介しやすい若手層(例:20代)を対象としており、年齢制限(例:U29など)や、紹介先企業の多い都市部での活動が前提となる場合があります。
  • 違約金・受講料発生の条件:
    特に注意が必要なのは、以下のケースです。

    • 受講後の転職活動を行わない場合:
      卒業後にスクールが紹介する企業への転職活動を一切行わない、または自己都合で辞退し続けた場合に
      違約金が発生
      するケース。
    • 卒業後の一定期間内の転職:
      提携企業以外に転職した場合、または卒業から一定期間(例:半年以内)に転職しなかった場合に
      受講料が請求される
      ケース。
    • 後払い制度(ISA: Income Share Agreement):
      卒業後に一定以上の年収で就職した場合、
      卒業後の年収の一定割合(例:20%)を受講料として支払う
      という制度を採用しているスクールもあります。これは無料ではありませんが、初期費用がかからないという点で「無料」として扱われることもあり、契約内容をよく確認する必要があります。

【重要】 スクールを選ぶ際は、「無料」の定義、受講条件、そして万が一転職に至らなかった・提携企業以外に転職した場合の規約(違約金の有無や金額、後払い制度の有無)を、必ず事前に確認し、納得した上で契約を結ぶことが非常に重要です。

ポテパンキャンプU29やプログラマカレッジは違約金もなく実績も豊富な無料スクールですので安心して受講できます。

無料プログラミングスクールのサポート内容は?

無料のプログラミングスクールと聞くと、「サポートが手薄なのではないか」「本当に転職できるレベルまでスキルが身につくのか」と不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、これらの無料スクールは、受講生が転職に成功して初めて紹介先企業からの利益が発生するビジネスモデルを採用しています。そのため、受講生を必ず転職成功に導くべく、教育内容やサポート体制は非常に充実しており、有料スクールにも劣らない質を誇っています。

主要なサポート内容

無料プログラミングスクールが提供する、受講生の学習から転職活動までを徹底的に支援する主なサポート内容は以下の通りです。

  1. 質問対応・技術的なサポート
    • 学習中に発生した疑問点やエラーに対する質問対応は、ほぼ全てのスクールで提供されています。現役エンジニアや経験豊富な講師が、チャットやオンライン通話などで迅速に対応し、受講生のつまずきを最小限に抑えます。
  2. コードレビュー
    • 受講生が作成したコードを、プロのエンジニア視点で細かくチェックし、より実務的な品質に高めるためのフィードバックを行います。これにより、独学では気づきにくい非効率な書き方やバグの温床となる箇所を修正し、現場で通用する「質の高いコードを書く力」を養います。
  3. ポートフォリオ作成サポート
    • 転職活動において、自身のスキルを証明するために必須となるのがポートフォリオ(制作実績)です。企画立案から技術選定、設計、実装、そしてプレゼンテーションに至るまで、講師が丁寧にサポートします。単なる「動くもの」ではなく、採用担当者の目を引く実践的なポートフォリオの完成を目指します。
  4. 面談・面接対策
    • 書類選考を通過した後の面接に向けた対策も万全です。模擬面接の実施、企業が求める人物像に合わせた自己PRの添削、技術的な質問への回答練習など、本番で最大限の力を発揮できるよう徹底的に指導します。
  5. 求人紹介・転職支援
    • 提携している優良企業の中から、受講生のスキルや希望に合った求人を紹介します。単なる求人情報の提供にとどまらず、履歴書や職務経歴書の添削、企業ごとの選考対策なども含め、内定獲得まで一貫してサポートします。

主要な無料プログラミングスクールのサポート例

具体的なスクールごとのサポート内容は以下の通りです。

スクール名 質問対応 コードレビュー ポートフォリオサポート 面談対策 求人紹介
ポテパンキャンプU29
プログラマカレッジ × ×

※サポート内容は時期やコースによって変更される可能性があるため、最新情報は各スクール公式サイトでご確認ください。

 

無料プログラミングスクールが有料スクールに比べて劣っている点はある?

近年、無料プログラミングスクールのカリキュラムやサポート体制のレベルは飛躍的に向上しており、正直なところ、有料スクールと比較して明確に劣っている点はほとんどありません。かつては有料スクールの強みとされてきた多くの要素が、現在では無料スクールでも提供されています。

かつて有料スクールの優位点とされてきた要素

  1. 体系的で分かりやすいカリキュラム:
    以前は、質の高い教材や学習ロードマップは有料スクールの独壇場でしたが、現在は多くの無料スクールが、未経験者でも挫折しにくいよう工夫された、質の高いオンライン教材や動画コンテンツを提供しています。
  2. 質問・疑問に対する手厚いサポート:
    有料スクールでは現役エンジニアによる迅速な質問対応が魅力でしたが、無料スクールでもチャットツールを用いた質問サポートや、メンター制度を導入しているケースが増えています。
  3. コードレビュー:
    実務レベルのコーディングスキルを習得するために不可欠なコードレビューも、無料スクールで提供され始めています。これにより、独学では気づきにくい非効率な記述や改善点を指摘してもらい、より実践的なスキルが身につきます。
  4. ポートフォリオ制作対策:
    就職活動の鍵となるポートフォリオ(作品)の企画から制作、技術的なフィードバックまで、具体的なアドバイスを受けられる無料スクールが増加傾向にあります。
  5. コミュニティ・イベント:
    受講生同士の交流や、現役エンジニアとの接点を持つためのイベントや勉強会も、無料スクールが積極的に開催するようになっています。
  6. 面談・選考対策:
    転職活動における履歴書の添削、職務経歴書の作成サポート、模擬面接といった手厚いキャリアサポートも、就職支援を兼ねる無料スクールでは標準サービスとなりつつあります。
  7. 求人紹介・斡旋:
    多くの無料スクールが、提携する企業への求人紹介や就職先の斡旋サービスを提供しており、これが実質的な収益源となっているため、卒業生の就職実績に非常に注力しています。

これらの充実したサービスが無料で提供されているため、あえて高額な受講料を支払って有料スクールに通う必要性を感じない方が非常に多くなっており、結果として無料プログラミングスクールの利用者が増加する傾向にあります。

ただし、有料スクールの中には、より高度で専門的なニッチな技術(例:AI、ブロックチェーンなど)に特化したカリキュラムや、よりパーソナライズされたマンツーマントレーニングを提供している場合もあります。しかし、Web開発や基本的なプログラミングスキルを身につけるという目的においては、無料スクールが十分にその役割を果たしています。

実績豊富なおすすめ無料プログラミングスクール

ポテパンキャンプU29

29歳以下受講料無料で全国どこでも受講可能。エンジニア転職スクールとしては最も長く実績があるスクール。Web系にも強く、魅力的な求人を多数保有。

プログラミングカレッジ

20代受講料無料で関東で受講可能。実績も豊富なスクール。インフラをメインとしており、Web系求人は少ない。

 

42tokyo

18歳以上受講料無料。サポートがなく自分でやり切れる人が残るスクール。厳正な審査があり、東京で学習することができる。

 

まとめ

以上、無料プログラミングスクールについてまとめさせていただきました。

悪質なプログラミングスクールもあり、あとから費用がかかるケースもありますので、しっかりと調べた上でスクールを検討してみてくださいませ。

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