未経験からエンジニアへ転職するには?20代向け完全ガイド(2025年版)

未経験エンジニア

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株式会社ポテパン代表取締役社長|宮﨑大地

IT教育事業「ポテパンキャンプ」代表。未経験からエンジニアを目指す若者の支援に特化したプログラミングスクールを運営し、これまでに数千人以上のキャリア転換を成功に導く。現場で求められる実践力にこだわり、受講生一人ひとりの成長を後押しする教育設計と、確かな就職支援が高く評価されている。現在もキャリアアドバイザーと企業の採用支援を行っており、エンジニアと現場の橋渡し役として活動中。

20代で未経験からエンジニア転職を目指す人が年々増えています。IT業界は慢性的な人材不足のため未経験者の採用にも積極的で、実際に「エンジニア未経験者を採用している」企業は4割以上との調査結果もあります。2030年までに最大約80万人のIT人材が不足すると予測されるほど需要が高く、経験ゼロからでも十分にエンジニア転職は可能なのです。本記事では未経験からエンジニアになるための主なルートとメリット・デメリット、効果的な学習ステップ(ロードマップ)、成功事例と最新データ、2025年時点の求人動向、さらに初心者におすすめのプログラミング言語や学習教材まで徹底解説します。何から手を付ければ良いか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

未経験からエンジニアになる主なルートとメリット・デメリット

未経験からエンジニアを目指す方法として、大きく分けて以下のルートがあります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを押さえて、自分に合った方法を選びましょう。

ルート1:無料プログラミングスクール

特徴:未経験に優しいエンジニア求人を多数持っており、受かるための学習内容やサポート、転職サポートも全部無料でやってくれます。

メリット:最新の転職市場ニーズを踏まえたカリキュラムが用意されており、未経験者でも最短ルートで効率良くスキルを習得できます。コストゼロでエンジニアになるための環境が全部揃っている点が魅力です。学習内容やコミュニティ、面談対策、求人紹介全部やってくれます。

デメリット:基本的にはそのスクール経由での転職をお願いされますが、ポテパンキャンプのような良い求人を多数持っているスクールであれば逆にちゃんと経験の積める厳選された求人の紹介が多くおすすめとなります。

ルート2:独学でプログラミング習得

特徴: 書籍やオンライン教材、学習サイトなどを使い、自分のペースで学習を進める方法です。時間や場所の自由度が高く、費用も抑えられます。

メリット: 自分の興味や目的に合わせて学べる自由度の高さや、教材費のみで始められる低コストが魅力です。また自力で課題を解決する過程で調査力や自主性も養われます。

デメリット: 学習計画から教材選びまですべて独力のため、何をいつまでに学ぶか迷いやすく、エラー解決も含め挫折しやすい点が最大の課題です。モチベーション維持も難しく、仲間やメンターがいない孤独感から長期間の継続が困難になるケースが多いです。結果として習得に時間がかかり、遠回りになってしまうこともあります。また求人選びもわからなくなり、経験の詰みにくい未経験募集企業に入社してしまうことが多くあります。

ルート3:有料プログラミングスクールに通う

特徴: 学習内容のサポートや転職サポートを行ってくれます。

メリット:最近は無料プログラミングスクールの質が上がってきているため、内容としては無料スクールと違いはほぼ無いです。年齢制限は無いためどなたでも受けれる可能性が高いです。

デメリット: 受講費用が高額になります。また無料スクールと内容は変わらないため、20代の方は無料スクールがおすすめです。30代以上の方はおすすめです。

未経験からエンジニアになるための学習ロードマップ【5か月計画】

短期間でエンジニア転職を目指すには、効率よく必要スキルを習得し、ポートフォリオと転職準備を進めることが重要です。ここでは5か月でエンジニア転職を目指すステップを、以下の3フェーズに分けて紹介します。

【フェーズ1】3か月間の基礎スキル習得

学ぶ技術:HTML / CSS / JavaScript / Ruby / Ruby on Rails

この3か月間で、Web系エンジニアに必要な基本スキルを一気に習得していきます。おすすめの順序は以下の通りです:

1.HTML/CSS(1〜2週間)
Webページの骨組みとデザイン。簡単なプロフィールサイトや企業風ページを作れるようになるのが目標です。

2.JavaScript(2〜3週間)
ページに動きをつけるための言語。ボタンのクリックイベントやフォーム入力チェックなど、基礎的なDOM操作を習得します。

3.Ruby(2〜3週間)
バックエンドの基礎となるプログラミング言語。変数、条件分岐、配列、メソッドなど、基本構文を理解します。

4.Ruby on Rails(残りの約1.5か月)
Webアプリ開発に特化したフレームワーク。CRUD操作(投稿・編集・削除)やユーザー認証機能を学びながら、ToDoアプリやブログアプリなどの簡易なWebサービスを構築していきます。

ポイント〜
この期間はとにかく「手を動かすこと」が大事です。Progateやドットインストール、Railsチュートリアルなどの教材を使いながら、毎日2〜3時間以上の学習を継続しましょう。

【フェーズ2】1か月間のポートフォリオ作成

ここで自分のスキルを「見える化」するポートフォリオサイトを作成します。学んだ内容を活かして、以下のようなWebサービスを構築しましょう

ユーザー登録・ログイン機能

投稿機能(ブログ、レビュー、日報など)

編集・削除・検索などの基本操作

デプロイ(HerokuやRenderなど)

デザインにもこだわり、UI/UXに配慮したレイアウトを意識することで、転職活動時のアピールポイントになります。GitHubにソースコードを公開し、READMEに開発背景や使った技術を丁寧に記載することも忘れずに。

未経験エンジニア必見!ポートフォリオサイトデザインの基本と成功の秘訣

【フェーズ3】1か月間の転職活動

ポートフォリオ完成後は、いよいよ転職活動に入ります。

履歴書・職務経歴書を作成

・未経験なりの「転職理由」や「学習にかけた努力」を明文化

・前職で培ったスキルをどうエンジニア業務に活かせるかを明確に

転職エージェントや求人サイトに登録

・特に未経験OKのWeb系自社開発企業やベンチャーを狙う

・エンジニア特化型のエージェント(例:レバテック、ワークポートなど)を活用

模擬面接・企業面接の実施

・よく聞かれる質問(例:「なぜエンジニアになりたいのか」「ポートフォリオで工夫した点」など)に対する準備

・技術質問にもある程度対応できるよう、復習を徹底

ポイント〜
未経験であることをカバーするには、「熱意」と「行動量」がカギです。「これだけのことをやり切った」という自信をもって、積極的に応募・面接を繰り返しましょう。

この5か月計画は、「全力で集中すれば未経験からでもエンジニア転職が可能である」というモデルケースです。限られた期間で確実に成果を出すためには、教材選びや学習の質、サポート環境(メンターやスクール)の活用も大切です。

未経験エンジニア転職の成功事例と最新データ

未経験からエンジニアに転職した人たちの成功事例やデータを見てみましょう。彼らの体験から、どんな準備や工夫が有効なのか学ぶことができます。

企業の未経験者採用状況

前述の通り、約4割の企業が未経験エンジニアを採用した実績があると報告されています。IT人材不足を背景に、「未経験でもポテンシャルや意欲重視で採用する」という企業も増えており、実際未経験からエンジニアを育成中という企業担当者の声も多いです。このため「経験がないから無理だ…」と諦める必要はありません。重要なのは“伸びしろ”を示すことです。採用側は現時点のスキルよりも「これからキャッチアップできるか」を見ているケースが多いと言えます。

成功者の学習と準備

未経験転職を成功させた人々は、例外なく事前の入念な準備に力を入れています。具体的にはポテパンキャンプなどのオンライン学習サイトやプログラミングスクールで基礎スキルを習得し、RubyやHTML/CSSなど人気の言語を一通り学習してから転職活動に臨んだケースが目立ちます。加えて、独学や学習中に個人で小さなプロジェクトを作成しポートフォリオとして公開することで、実務に近い経験を積んでいる人も多く見られます。こうしたポートフォリオは書類選考や面接で大きな武器になります。未経験者にとって最初の壁である書類選考を突破するには、具体的なアウトプットでスキルを示すことが有効だからです。

面接での工夫

成功者たちは面接でも様々な工夫をしています。特に未経験というハンデを乗り越えるため、自分の強みや前職で得たスキルを積極的にアピールしています。例えば「前職で培った課題解決力やコミュニケーション力をエンジニア業務にどう活かせるか」を具体的なエピソードとともに語ったり、独学期間の学習意欲や吸収力の高さを強調したりしています。また、基本情報技術者試験やITパスポートといった初心者向け資格を取得して「基礎知識を身につけています」という姿勢を示す人もいます。これらは面接官に対して信頼感を与える有効なアピールと言えるでしょう。

転職成功までの期間・成功率

一般に、未経験からエンジニアになるには3か月程の学習と準備が必要とされます。とある調査ではエンジニア実務レベルに達するまで400時間以上の学習が必要とも言われています。しかし、その努力が実を結んだ成功率もデータで示されています。例えば大手無料スクールの転職成功率は99%と公表されており、またスクール経由での途中離脱率(挫折率)はたった2.1%とのデータもあります。独学では途中で挫折してしまった人でも、適切なサポートを受ければ最後までやり遂げられることを裏付けています。要は、正しい方法と粘り強さがあれば未経験からでも高確率でエンジニア転職は実現できるのです。

転職成功者のキャリアパス

未経験でエンジニアに転職した後も、キャリアは柔軟に広がります。IT業界は他業界に比べキャリアチェンジが容易で、転職を重ねて市場価値を高める人も多くいます。最初はテスターや運用保守など補助的なポジションからスタートしても、経験を積めば数年で開発エンジニアとして活躍したり、フロントエンドからバックエンドへ、インフラからクラウドへといった職種転向も十分可能です。実際、未経験可の求人が多いテスターやプログラマー、マークアップエンジニアからキャリアを始め、後に上流工程や専門性の高いポジションへステップアップした成功事例も多数報告されています。このように長期的視点でキャリアを描けば、未経験スタートでも将来の選択肢は豊富と言えるでしょう。

ポテパンキャンプ受講生の転職成功事例

証券会社営業→デイトレーダー。ポテパンキャンプ受講後にGMOメディアに内定!

不動産会社の営業事務職からWebエンジニアに転職成功!

エントリー開始後1週間で2社内定!医療関連からWebエンジニアに転職成功!

22歳。大学卒業後ポテパンキャンプを受講したのちRailsエンジニアとして転職成功!

2025年の未経験エンジニア採用市場動向

最後に、2025年時点における未経験エンジニアの求人市場動向を押さえておきましょう。最新の市場状況を理解することで、転職戦略を立てやすくなります。

IT求人倍率の高さ

依然としてITエンジニアの需要は極めて高い水準にあります。求人サービスdodaの調査によれば、全業種平均の転職求人倍率が約2.51倍であるのに対し、IT・通信分野のエンジニア職種の求人倍率は7.08倍にも達しています。これは他職種と比べて圧倒的に高く、「エンジニアがいかに企業から求められているか」を示す数字です。未経験者に門戸を開く企業が増えている背景にも、こうした人材ニーズの高まりがあります。

未経験歓迎求人の増加

人材不足を補うため、未経験歓迎の求人も各所で見られます。例えば転職サイトを見ると「未経験OK」「ポテンシャル採用」等のキーワードを掲げる求人が目立ちます。IT専門の転職エージェントでも、ワークポートやリクルートエージェントIT、Greenなどで未経験者向け枠を用意した求人が多数掲載されており、20代であればポテンシャル採用枠に応募できるチャンスは豊富です。しかし技術スキルがつきにくい求人も増えているので注意が必要です。

採用側が求めるもの

未経験可とはいえ、企業は「何も知らなくてもOK」ではなく「伸びしろに期待」して採用します。したがって応募者側は最低限の基礎スキルや学習意欲を示す必要があります。書類選考ではポートフォリオや取得資格が、その証明として強い武器になりますし、面接では熱意と論理的な志望動機が重視されます。2025年現在、特にAIやDXに積極的な企業ほど若手のポテンシャル採用に前向きですが、同時に自主学習力やキャッチアップ能力もシビアに見ています。未経験だからと委縮せず、「自分はこれだけ勉強してきた」「これからも学び続けます」という姿勢を示せれば、採用側の評価も大きく変わるでしょう。

未経験者が入りやすい職種

前述のとおり、完全未経験からだと職種によっては転職難易度に差があります。比較的入りやすいのはテスターや保守・運用、プログラマー見習い、マークアップコーダーなどです。一方でフロントエンド/バックエンドエンジニアや上流工程のシステムエンジニアなどは即戦力を求められるため未経験転職は難しく、まずは関連する初級職種で経験を積んでから目指す形が一般的です。このように段階的にキャリアを積む前提で求人を探すことも、未経験転職を成功させるコツと言えます。

【2025年最新版】未経験OKのエンジニア求人まとめ|選び方と準備方法も解説

初心者におすすめのプログラミング言語&学習教材(2025年版)

最後に、未経験からエンジニアを目指す初心者におすすめのプログラミング言語と学習教材を紹介します。何から学べば良いか迷ったときの参考にしてください。

おすすめのプログラミング言語:まずはRubyから始めよう

2025年、未経験からWebエンジニアを目指すならRubyからの学習が断然おすすめです。Rubyは文法がシンプルで直感的に書けるため、プログラミング初心者でもつまずきにくく、「楽しく学べる」言語として人気です。

特にWebアプリケーション開発に強いRuby on Railsというフレームワークの存在が大きく、短期間で実用的なアプリを作る経験ができます。ポートフォリオ作成にも最適で、未経験からの転職を支援するプログラミングスクールでも、Railsを使うカリキュラムが多く採用されています。

また、Rubyエンジニアの需要はベンチャー企業や自社開発系スタートアップを中心に今も根強く、実践的なスキルと転職力を同時に身につけやすいのが特徴です。

✅ HTML / CSS → Ruby → Ruby on Rails の順で学ぶことで、Webサービス開発の全体像を短期間で掴める構成になります。

その他の言語としては以下も補足でおすすめです:

  • JavaScript:Webサイトの動きやフロントエンド開発に必須。Railsと組み合わせて使う場面も多いため、最低限の基礎は押さえておくと◎

  • Python:データ分析やAI開発向け。文法がやさしく、サブで学ぶには適しているが、Web系志望ならRubyから始める方が早道です。

  • HTML / CSS:Webページの構造と見た目を作る基礎中の基礎。最初のステップとして必須です。

おすすめの学習教材・サービス

Rubyを中心に学ぶなら、以下の教材やサービスがおすすめです:

ポテパンキャンプ
無料で3か月間Ruby/Ruby on Rails/JavaScript/HTML/CSS/SQL/GithubなどWeb開発に必要な内容をメンターサポート付きで学習できます。未経験に優しい求人紹介も転職サポートもついてます。

・Progate(プロゲート)
Ruby・HTML/CSS・JavaScriptなどの基礎がブラウザ上で学べる定番サイト。初心者でも挫折しにくい構成になっています。

・Railsチュートリアル
実践的なWebアプリ(SNS風サービス)を構築しながら、Ruby on Railsを体系的に学べる名教材。ある程度の基礎がついたら挑戦する価値あり。

・ドットインストール
3分動画で学べる日本語学習サイト。Rubyの文法やRailsの導入など、初心者にぴったり。

・Paizaラーニング
短い時間で問題を解く形式で、ゲーム感覚でスキルチェックができる。RubyやJavaScriptの演習問題もあり。

・Qiita・Zenn・teratail
学習の疑問を解決するためのQ&A・技術共有サービス。Rubyでつまずいたときの調べ方のトレーニングにも。

学習仲間・メンターの活用

Ruby学習においても、一人で悩まずに仲間や指導者を活用することが成功のカギです。

  • Twitter / Discordのコミュニティ:初学者同士が学習進捗を報告しあったり、モチベ維持に役立つ。

  • MENTA:現役エンジニアに月額で質問・添削を依頼できる個別指導サービス。

  • ポテパンキャンプなどのRuby/Rails特化型スクール:短期間でWebエンジニア転職を狙うなら、無料で挫折しにくい環境と就職支援がセットのスクールも選択肢です。

未経験からエンジニアを目指す道のりは決して平坦ではありませんが、需要が高まる今だからこそチャンスも大きいと言えます。重要なのは正しいロードマップに沿って地道に努力を積み重ねることです。学習ステップと転職活動を並行しながら、最新の市場動向にもアンテナを張っていきましょう。「未経験だから不利」という固定観念にとらわれず、実践的なスキルと成長意欲を示せれば必ず評価してくれる企業はあります。2025年、新たなエンジニアキャリアへの第一歩を踏み出す皆さんを応援しています!

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